川渡る蝶 サンタレンにて
サンタレンからリオアルアンへ向かう途中、見上げれば手の届きそうなところに美しいアゲハチョウが舞っている。向かい風の中を見えない対岸から次々と飛来する。
そのたくましさとけなげさに、思わずシャッターを切った。 |
渡る蝶 サンタレンにて
2匹で飛んで来るものもいる。水面上50cmを飛ぶものもいれば、5mを飛ぶものもいる。
まるで波に飲み込まれそうに成りながら、飛ぶその体のどこに、そんなエネルギーがひそんでいるのだろうか。これからまだ数キロも強風に押し流されながら飛ばなければならないと言うのに。 |
アルアンへ 船 サンタレンにて
船の屋根のデッキでのんびりしながら、今までの、そしてこれからの調査を思う。
アマゾン本流の対岸はまだ見えない。すでにもう何時間も走っていると言うのに。
アマゾンの川岸に立ち見えないはずの岸が遠くに見えるのは、対岸ではない。
それは河にいくつも重なりあい存在する中州の岸である。 |
サンタレン 浜辺
ようやく一つの浜に着いた。ここが対岸か、リオアルアンの河口かは分からない。
砂は真っ白。まるでさんご礁の浜だ。熱帯地域特有の赤い土(ラットソル)をめくれば、下はこんな純白な白砂である。
この浜で、また新しいアマゾンの現実を見た。 |
プラチナメダカ サンタレンにて
上記の浜で採集されたメダカ(カダヤシ)とカラシン、アピスト。
この浜にいたメダカは、全てプラチナであった。そして水深1.5m〜2m程の水底に落ちていた流木の下には、必ず1〜2尾のアピストグラムマとエビが採集された。これらは共生しているのか?だとしたら大変興味深い発見だと言える。 |
エビ サンタレンにて
アピストと共に採集されたエビ。なぜかアピストと共に、流木の下から現れた。
周囲には砂や水中に沈んだ木の根が多少あるだけで、隠れるものはほとんど無い。
アピストの生息環境と言えば、生い茂った水草や枯葉などの堆積物がある小川と相場が決まっているようである。
しかしこの場所は周囲に水草は全く無く、水もあくまで透明。水深もそこそこあり、アピストがいそうには思えないが、実際はこんなところにも生息しているのである。いた種類は、メインケニーのようであった。 |